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「毛 ウール」素材別お手入れ第4弾!

こんにちは、mikuです。

もう少しで11月ですね・・・あっという間に2021年も終わってしまいそうですよね。

我が家は10月になると、少しずつ大掃除をしていきます。

寒くなると水仕事もイヤになるので、今のうちから始めるようにしています。

天気の良い日に、窓の掃除をして、カーテンをニックに出しました。

今年はカーテンにウイルスブロック加工をしてもらったので、より安心です☆

 

今日は、素材別のお手入れ第4弾!「毛 ウール」です。

クリーニング(お洗濯)のキホンは素材を知ることから

私たちがお洋服をお預かりして、洗い方をご提案する時に、まず考える事は「このお洋服はどんな素材からできているか」です。シミや汚れを落とすのに、ウェット処理ができるか、ドライクリーニングにするのか・・・

素材を見極めて、お手入れ方法を考えます。

 

クリーニング師になるための基本のキホンなんです。

試験でも素材の特徴を問われる筆記試験や、小さい布を触って、何の素材からできているか回答する実技試験もあるぐらいです。

クリーニング師の私たちは、触った感触や見た目、張りやテカリ感などで、どんな素材なのか、だいたい分かるんですよ~。

 

「毛 ウール」の特徴

繊維は大きく分けて2つに分類されます。

植物や動物などから作られる「天然繊維」と、人工的に作られた「化学繊維」です。

毛は天然繊維の中でも、絹と同じく動物繊維と呼ばれ、動物繊維の代表格ですよね。広くは獣毛全体を意味しますが、一般的には羊の毛を「ウール」と呼んで、その他の獣毛と区別しています。

今日は羊毛(ウール)について、お話させていただきますね。

獣毛については、次回までお待ちください!

 

ウールの特徴は、表面にスケールと呼ばれる、うろこ状の物が無数にあり、これが空気を含んで暖かいんです。湿ると傘が開き、表面積を大きくして乾きやすくします。

私たちの髪の毛のキューティクルと似ていますよね。シャンプーをした後にキューティクルを整えるため、リンスをしたり、濡れたままの状態にすると、キューティクルが剝がれやすくなり、ボサボサになってしまいます。髪の毛をお手入れするように、ウールも正しいお手入れが必要です。

(左・ウール)(右・髪の毛)

 

ウールの長所は

  • 弾力に優れていて、シワになりにくい
  • 保温性に優れているので、暖かい
  • 染色された製品は、染色が丈夫で色が出にくい

短所は

  • 水に濡れるとスケールが開き、揉み作用によってスケールが絡み合い、収縮し硬くなる(これをフェルト化現象といいます)
  • 虫食いの害を受けやすい
  • 白い製品は、日光で黄変しやすい

 

秋冬と言えばウール!永く愛用するために。

コートやニット、マフラーと秋冬にはウール製品は欠かせませんよね。

化学繊維はお手入れが楽だったり、安価で購入できますが、暖かさや着心地の良さでは、やはり天然繊維が一番です!

そんなウール製品を永く着ていられるように、日ごろからのお手入れが必要です。

丁寧にお手入れを行うことで、生地を傷めずに長持ちさせることができますよ!
 

・ブラッシング

ウールは毛玉になりやすい繊維をしているので、繊維に汚れが絡まったまま放置しておくと、毛玉が増える原因にもなります。着用したら、やさしくブラッシングをして、毛並みを整えましょう。一緒に表面に付いたホコリも落とせます。

・湿気や水分をしっかりとばす

ウールは水分に弱い素材です。汗や湿気を含んだままにしていると、傷んでしまったり、フェルト化して、ゴワゴワになってしまいます。着用したら、すぐにクローゼットにしまわずに、ハンガーなどにかけて、湿気や水分を乾かしましょう。

・毛玉のカット

毛玉ができてしまったら、ハサミで切り取りましょう。毛玉を引っ張ってしまうと、ウール製品を傷める原因にもなるので、ハサミがオススメです。

・シミが付いたらすぐにニックへ

食べこぼしなど、シミが付いてしまった時は、固形物を取り除き、水分を吸い取るだけにしてください。無理にこすったり、慌てて水で洗ってしまうと、ウールをいためる原因になります。応急処置だけして、シミが付いてしまったら、すぐニックにお持ちください。

・毎日着ない

1度着用したら、1~2日休ませてあげてください。

ウールは型崩れしやすいので、着用中の摩擦や汗の吸収が続くと、形状が変化してしまうかもしれません。休ませることで、ウール内にこもった湿気が発散され、元の形状に戻ろうとします。

 

「洗い方」と「保管方法」に気を付けましょう

お店にいらっしゃるお客様で、よくあるお困りごとが、「ウールのセーター、家で洗えると思って洗ったら縮んでしまい、どうにかなりますか?」とお持ちになります。

絵表示を見ると手洗いがOKになっていたし、おしゃれ着洗剤を使ったから・・・とおっしゃる方が多いです。おしゃれ着洗剤でも、水に浸け摩擦が加わることで、縮みの原因になります。

逆に「干している時に伸びてしまい、型崩れを起こしてしまった」という方も多いです。

水に濡れた状態だと重みがあり、形を整えながら干すのは難しいですよね。

プロにお任せいただくのが一番です。

 

洗い方ですが、基本的にウールは水洗いに不向きです。

ウールは水で洗うとフェルト化して、固くなり、繊維自体が縮んでしまいます。

また油分が失われてしまうので、ウール本来の風合いが失われてしまう可能性があります。

どうしてもおうちで洗う場合は、中性洗剤で手洗いが原則!

 

保管方法は、ウールは動物繊維の一種なので、主成分はたんぱく質になります。そのため、虫食いが起こりやすいです。そうです、化学繊維より天然繊維の方が、虫食いがおこりやすいんです。

ホコリや食べこぼしなど、汚れが付いた状態で放置すると虫食いの原因になるので、汚れていなくても、3回着たら1回クリーニングに出すようにしてください。

 

 

今日は、素材別お手入れ第4弾!「毛 ウール」でした。

2021/10/25

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