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「トレーナー・パーカー」アイテム別お手入れ第27弾!
こんにちは、mikuです。
我が家の最近のブームは、サイクリングです。
先日は家族で鶴見川沿いを走り、日産スタジアムまで行ってきました。
いつもサッカー観戦で電車で行っていた場所に、自転車で行くのは新鮮で、楽しかったです。
今日は、アイテム別お手入れ台27弾!「トレーナー・パーカー」です。
実は難しい・・・
カジュアルなイメージが高かったトレーナー・パーカーですが、あえて綺麗めアイテムと合わせることによって、最近は着こなしの幅が広がっていますよね。
スニーカーのように、コーディネートのちょうど良い外し役を担ってくれるパーカーは、ほとんどの人が持っているのではないでしょうか。
シルクやレーヨンのお洋服はクリーニングに出すけれど、綿のパーカーは家で洗っている方が多いと思います。
パーカーやトレーナーはカジュアル品ですし、綿だから丈夫で、洗うのにデリケートなイメージはないですよね。
しかし家で洗えるはずの綿でできていても、実はパーカーのお洗濯は難しいんです。
難しいが、こんなにたくさん!
〇乾きにくい
まずは、綿の特徴である、吸湿性が関係してきます。
綿は自然の植物素材で、綿の木からとれるコットンを素材にしています。この繊維は中心付近が中空になっていて、ここが空気層となって、中に水分を含むことができるんです。綿に保温性があると言われるのも、この空気層があるからなんです。
ポリエステルなど人工的に作られた、化学繊維は繊維の中心が詰まっているので、繊維自体に保温性や吸湿性はありません。
さらにパーカーは厚手のものが多く、他の衣類よりも乾くのに時間がかかります。
そのため重みで下に引っ張られ、裾やフードが伸びてしまうことがよくあります。
また普通にハンガーにかけて乾かすと、フードの裏の通気性が悪く、生乾きになってしまう事が…。
生乾きになると菌が繁殖しやすくなり、ニオイの元となってしまいます。
〇ファスナーのヨレ
ファスナーの部分が、ウネウネ曲がってしまう事はありませんか?
これはファスナーに使われている生地と、パーカーの生地が違うため、洗濯による収縮率が違うことが原因です。
綿は繊維として作られる時に、引っ張られて作られています。それが洗濯の時に、先ほどの中空に水分を多く含み、繊維が膨張し、緩んだ状態になります。緩んだ状態は、乾いても完璧には直らず、これが縮みの原因になります。
また、ファスナー自体は金属です。
金属は洗濯したくらいでは、伸び縮みはしません。
綿の部分が縮むと、ファスナーと長さが変わってしまい、ヨレヨレになってしまいます。
〇色落ち
濃色のものから真っ白のもの、くすんだカラーのもの、パーカーは様々な色があり、おしゃれを楽しめますよね。
ですが、せっかくのカラーも色が保てないと残念です。
「発色の良い品物」や「黒、紺などの濃色」のパーカーは、何度も洗っていると白っぽくなってしまいます。
これは家庭洗濯を繰り返していると、どうしても毛羽立ちや色落ちをしてしまいます。
家庭洗濯の頻度は少なめにし、定期的にクリーニングへ出すのが安心です。
外側に羽織るように着ているパーカーなら、皮脂汚れはそこまで付いていないため、5回くらい着てから洗濯をしましょう。それ以外は汗をあまりかかない時期なら2、3回ほど着用してから洗いましょう。
そして、3回に1回はクリーニングに出すことをオススメします。
〇黄ばみや変色
きちんと家で洗っていたはずなのに、時間が経ったら襟元や袖が黄変してしまったことはありませんか?
これは家庭洗濯では落ち切れない、皮脂汚れが酸化して黄変してしまったものです。
ドライクリーニングは家庭洗濯では落ちない皮脂汚れが落ちるので、黄ばんでしまう心配がありません。
またニックのドライクリーニングができない物も、前処理剤を使い、きちんと皮脂汚れを落とすことができます。
全部クリーニングに毎回出すのは、金銭的にも考えてしまいますよね。
「3回に1回はクリーニングに出すようにしているわ」
「お気に入りのものや、ブランドもののパーカーだけは、必ずクリーニングに出しているわ」とおっしゃるお客様がいます。
おうちでの洗濯と、クリーニングを使い分けてみて下さいね。
今日は、アイテム別お手入れ第27弾!「トレーナー・パーカー」でした。
2021/04/26